のんびり

みなさん、「のんびり」という雑誌をご存じでしょうか。

「のんびり」は、秋田県のフリーマガジンで、先日、名張にお越しいただいた編集者の藤本智士さんが率いるRe:Sのチームと秋田県のチームがタッグを組んで作った冊子です。

2012年から2016年の間に発行されて、今ではどこでも手に入らない冊子「のんびり」が、名張市内のつぐみカフェで置かれていると聞き、行ってきました。

閲覧用の書籍のコーナーに20冊ほどズラリ。

名張市内で、「のんびり」を手に取って読むことができるとは!

私は特に、はじめに書かれている編集部による「のんびりの思い」が、素敵すぎて目頭が熱くなるので勝手ながら紹介させていただきます。


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〈のんびりの思い〉

秋田には、うまい飯とうまい酒があります。

その豊かさが秋田の実直なものづくりを支えてきました。

そして同時に、秋田の人々のなかには、

おおらかで力強い「のんびり」精神が育まれました。


そんなのんびり秋田は

右肩上がりな経済成長というゴールなきゴールに向かい

懸命に走ってきた日本にとって

まるでビリを走るランナーのように映っていたかもしれません。

けれど世の中は変わりました。


順位なんか気にせずのんびり歩いてきたことが

まさに「Nonビリ」となる時代がやってきました。

日本人の多くは今、うまい飯が食べられて、うまい酒が飲めるという

当たり前の豊かさについて考え直しています。

しかし秋田では昔も今も、ずっと

それが人々の暮らしの真ん中にありました。


ビリだ一番だ。上だ下だ。と、相対的な価値にまどわされることなく

自分の町を誇りに思い、よその町をも認め合う。

そんなニッポンのあたらしい”ふつう”を

秋田から提案してみようと思います。


(のんびり編集部)

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私はこれを読むと、なんだかうるっとくるんです。

みなさんも、この「のんびり」を、ぜひ手に取ってみてください。

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