吉野屋豆腐店で豆腐づくりを見学
三重県名張市中町に吉野屋豆腐店という小さな豆腐屋さんがあります。
そばを流れる城下川には、6月ごろには花筏といって、ショウブを乗せた小舟が浮かびます。
情緒ある一角にある吉野屋豆腐店。
ここで、豆腐作りの見学をさせてもらえることを知り、伺ってきました。
中は歴史を感じさせるたたずまい。
小柄な大将が「待ってたで」と温かく迎えてくれました。
お年は80ぐらい。しかし、肌が艶々していました。
毎日豆腐を食べている訳ではないそうですが、大豆を湯がいた湯気を浴びているのが肌ツヤの秘訣かもしれません。
早速豆腐づくりを開始。
まずは大豆をペースト状にします。味見をさせてもらいましたが、この時点では青臭い感じがしました。
そして、ペースト状になった大豆を大きな釜で炊いていきます。40年ぐらい前に、一度機械に変えてみたそうですが、味が落ちてしまったので、すぐに元の釜に戻したそうです。以来ずっと、この釜を使っています。
しばらく湯がいたあとに、濾していきます。できたおからは、飼料用と食用に分けられます。飼料用は、名張市内にある奥田牧場に提供されているそうです。
濾したものににがりをいれます。この作業を体験させてくれました。豆腐作りの中で一番重要な作業です。
にがりを入れるとあっという間に、固まっていきます。それを四角い容器に入れ、上から時間をかけて圧をかけていくとできあがり。あとは、切り分けて冷やします。
大将は言ってました。
「あと60年はがんばるつもりや」と。
冗談とも取れますが、表情は真顔。80歳で艶々の肌をしている大将が言うと、ひょっとしたら本当にあと60年生きるんじゃないかと思えてくるのでした。
大将、お世話になりました。
また、お豆腐を買いに行きます!
吉野屋さんのお豆腐は、名張市内の番じゃ屋敷でメニューのひとつになっています。
ぜひ、味わってみてください。
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