「うちわまき」の竹の切り出し作業を体験

奈良県の唐招提寺では、「うちわまき」という伝統行事があります。

これは、覚聖上人が蚊に刺されたのことに気づいた弟子が、蚊を叩こうとしたのを止め「これも修行のうち」と戒めたという故事があって、その徳をたたえてうちわを供えたのが始まりだそうです。

毎年5月19日には、唐招提寺で法要のあと、楼からうちわが撒かれ、うちわを授かると病魔退散や厄除けのご利益があると言われています。

その「うちわまき」に使われる、竹が名張から奉納されています。

今日はその竹の切り出しの作業の日。私も、体験してきました。

集まったのは、市内外から約40人。滝之原公民館にいったん集まり、市内の南古山地区の山へ竹を切り出す作業する班と、あらかじめ切ってあった竹をきれいに整える班に分かれました。

私は、竹を整える班に参加。

枝を1本ずつ取っていき、端をノコギリや大きなはさみで切り取って整えていきました。端をノコギリで切る作業は、思いのほか力が要り、時間が掛かりました。

それを、25本ずつ束にしてひもでくくっていきます。

この日までに切り出していた竹を合わせると、約1000本の竹を奉納する準備ができました。

1月19日には、唐招提寺へ持っていき、今年奉納した竹は来年か再来年にうちわの一部として竹が使われるそうです。

自分が手入れをした竹がご利益があるものとして使われるって、なんだかワクワクします!

(高倉)


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