役行者とのゆかり

みなさん、役行者(えんのぎょうじゃ)をご存じですか?

私は、名前は聞いたことはあるけれど、詳しくは知らないというレベルでした。

興味を持ったのは、先日の「ブラタモリ」で忍者のルーツをたどる中で、三重県名張市にある弥勒寺(名張市西田原2888)に役行者の仏像があると知ったからです。

早速、弥勒寺に行ってみました。

お寺の方の説明によると、弥勒寺の役行者は等身大の仏像で、等身大の役行者像は全国でもここ弥勒寺を含めて4か所しかないそうです。

小さなお寺である弥勒寺には、他にも立派な仏像が残っています。

諸説ありますが、隣接する山添村の毛原廃寺から移ってきたという説と、織田信長が攻めてきたときに大きな寺院は焼かれる恐れがあったので、比較的小さな弥勒寺に仏像を移転させたために戦火を免れたなどと言われているようです。


役行者について調べてみました。

・7世紀後半に実在した山伏で、山岳仏教の祖とされている

・山での厳しい修行によって神秘の力を見につけ、その力で加持祈祷を行い民衆を助けた。

・忍者の祖とも言われている。


どうやら、修行によって超人的な能力を持っていた存在のようですね。

また、伊賀地方との関わりについては、

・名張市にある赤目四十八滝で修行したとされる。

・赤目にある延寿院は役行者が創立したとされる。

・忍者も役行者を崇めた。

・上野天神祭りで役行者が鬼を従え登場する。

・役行者を仙人と信仰しているところもある。

伊賀地方には、役行者の仏像が多く残っているようで、ゆかりの深さを感じさせます。名張市の弥勒寺には全国の役行者マニアも訪れるとお寺の方がおっしゃっていました。

役行者には、様々な伝説もあるようなので、歴史を紐解くとおもしろそうです。

今度は、延寿院に行ってみたいです!

隠れの里、名張。

寺からの眺めは、白い梅の花が咲く静かな山里のたたずまいでした。

(高倉)

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